2011/1/10 月曜日

電子書籍のこと

Filed under: おもちゃ,インターネット — staki @ 19:28:30

PDF 販売書籍を買ったり、PDF を自炊していて尚更強く思ったのは、こう言った自炊 PDF・PDF販売書籍 は本来あるべき電子書籍とはやっぱ全然違うなと。epubとかもそうかもしんない。

確かに Kindle DX は紙に近い大きさ・表示と操作性(ページめくり操作)なので「書籍」のエミュレーターとしては違和感は少ないのだけど、そこで逆に思ったのだけど、わざわざ紙の本の体裁を真似るなんつうローハスな真似をしなきゃならない積極的な理由はなんだろう。無いよね。

電子媒体でまとまった情報を得るなんて言うのは、もうすでに遥か昔に通り過ぎた話で。別に「書籍」である必要なんてかけらもない。既存コンテンツとの互換性位。それにしたってPDF はともかくepub や azw はもう一度レイアウト作業をやりなおす必要がある訳で、それらについて本に似せる事にそれほど意味は無さそうに思う。

大体、何年も何年も電子書籍電子書籍とつぶやき続けて、揚句出てきた設計が紙の本をただモニターに映しただけで「できたよ!」とかキラキラした笑顔で言われても困る。

CD-ROMが世に出たころからパソコンによる電子書籍の啓蒙、普及活動を行ってきたJEPA(日本電子出版協会)の下川和男氏はこう言う。
「リフローが出来るということは、写真や図版や表も崩れるということなのです。それはHTMLで組まれたウエブページを見るのと同様です。アメリカによくあるハードカバーの書籍、あれは表も図版もないですよね? EPUBは、あれが画面上で再現できる程度の、えらく簡単なフォーマットなのです」

つまり、雑誌のような段組(複数に文字や図を分けて配置する)があって、そこに写真や大小の見出しを配置してデザイン化するという雑誌には向いていない。EPUBは、あくまで書籍、新聞、論文むけのフォーマットなのだ。

「そう、皆さんEPUBが凄いフォーマットだと誤解されているんです(笑)あれで雑誌というのは無謀ですよ」(下川氏) EPUBというファイルフォーマットでは雑誌を作れない。

PC や iPhone のモニターで雑誌のアレをやりたいと思う、そういう発想があること自体、頭のねじが何本も外れていると思うのだけど、そういった強い電波を発する方でも使いたくなるような強いメタファが必要でそれが今の「電子書籍」なのかも。 ただ、強いが故にそこにすごく引っ張られる部分があって、電子書籍の先々は技術の進歩以上にそこから引き剥がす過程が無いと、デバイスもインフラも整ったうえで、電子媒体に適さないコンテンツが、いつまでーもリリースされ続けるのではないかなと思う。

現在の高度で美しく繊細な(※)印刷物デザイン技術が必須(※)だと言うのなら、そういう表示モードもあっていいし、印刷(これもデータが最適化されてないと地味に大変)を考えれば最低限必要な部分もあるとは思う(※)。けども、もっと重要な電子媒体ならではの表示・機能と言うのがまずあるはずで、そういう部分の検討をプロとしてフルタイム取ってる人々に期待したいのだけど。変かね。

※そういう事にしておく。内容以前にまずイライラする要素なんだけど。
※必須ならこんなにインターネット中毒居ないと思う。
※今更大多数が必要とする共通の用途は無いにしろ、ニッチな利用法は多いはず。 (PDF 書籍の印刷ガードに対して文房具屋は抗議すべきだよなあ)。

***

本来電子書籍と言うならば、例えば図だと…

  • 参照、参照て連呼しないで最初からフレームで表示
  • 当然邪魔な時は消せる
  • 図だけの拡大縮小
  • 色弱者向けグラフの色変え
  • 文中からの被参照リスト
  • コピーコマンドでCSVでグラフデータ取得

とか。
例は図だけど、本文・音声・動画・その他で、実装すべき機能はたくさんある。epub, azw は中身的には xhtml みたいなモンなので、今ブラウザでできる表現は本来は全部可能なので上記やそれ以上の事も技術的には可能なのかもしれない。けど今はまだない。

MSエンカルタ(終売…)レベルは最低限。更に発展させて、その上で汎用フォーマットで、さまざまな書籍がさまざまな環境で動く状況を求めないといけない。新書と漫画がよめりゃいいって所で電子書籍万歳と言うのは多分相当微妙。

クライアント側の進化もコンテンツ側の進化も、両方まだ足りないと思うのだけど、電子書籍と言う話の割には、具体的によりよい電子書籍環境の話はあんまり聞かないなあと思う。やっぱ Kindle&ストア日本上陸以降なのかねえ。

2011/1/3 月曜日

ここ数年見た映画など

Filed under: 日記,映画の感想 — staki @ 20:25:55

主に小学校高学年から中学生位の間は、レンタルビデオのブームもあって、多い時には一晩に二本などと割と見る方だったのだけど、それ以降「何見ても同じだなあ」と勝手に絶望して、間にもののけ姫をぽつっと見た程度で十年以上まともに映画を見ていなかった。

ここ三年位は相方の影響ででポチポチと映画館にも足を運んだり、たまにはDVDをみたりなどしていて、時間の都合と時間貧乏性もあって中々レンタル見まくりと言う風には行かないのだけど、まあ適度なレベルへとリハビリ中。

そうこうなウチにそろそろ見たことを忘却する映画も出てきたのと、数えてみたら実写映画の本数が丁度10本だったのでそれらしく評価順に並べてみる。レンタルも含めて。

  1. ゾンビランド
  2. 第9地区
  3. キックアス
  4. DMC
  5. ダークナイト
  6. ミスト
  7. ターミネーター4
  8. ヤマト
  9. トランスフォーマー
  10. 宇宙戦争

駄作は 09,10 だけでそれ以上は楽しめるレベルなので映画館打率は相当良い三年(?)だった。特に01,02 は生涯でも有数のお気に入り作品になる予感。1~3が優、4~6が良、7~8が可、9~10が不可な感じ。5,6 は好みで順位を下げ、反対に 1, 4 は好みで順位を上げているのを自覚している感じ。その辺差っ引いてレンタルの参考にでもしてもらえれば。

アニメは以下。レンタルや昔みて再度なものも含む。僅差すぎて順不同。

  • スカイクロラ
  • ポニョ
  • ほったらけの島
  • イノセンス
  • 攻殻機動隊
  • エヴァ破
  • 時かけ
  • マクロスF

未完のエヴァはある意味評価不能としてマクロスF以外はいずれも名作レベルだった。マクロスFは悪くないにしろ多少アニメのお約束が必要。単品で評価せよと言う話であれば他と同列にはならない。ファンは納得の出来だったんだろうと思う。

***

良作体験が続いて良いイメージがあるので、今年も映画館にはちょくちょく出かけるだろうなと思う。

ちなみに、似たような鑑賞歴となる相方ちゃんに聞いてみたら、ダークナイト・グラントリノが特に良く、後は似たようなもんとの事だった。こうして「同じものを見ても色々違うもんですね(意訳:納得がいかない)」等お決まりの展開があるのもまた新鮮な感じ。

キックアス見てきた

Filed under: 日記,映画の感想 — staki @ 19:00:16

タイプでいうとちょっとゾンビランドに似た感じの映画で、ヘタれ主人公描写(バイオレンス人間との対比含む)から始まって、怒涛のアクションシーンでシメというような。

ヘタれ主人公パートと、ガチンコヒーローパート、ついでにダークサイドにも対をなすヘタれと言う感じの構成。あらすじはこれで大体想像つくと思われる。そう言う話がアメコミおよびその関連映画ほかへのメタっぽいナニを含みつつ…な感じ。

ヒットガール&ビッグダディのアクションが超強烈に痛快で、そのためだけに見て良い映画。最近見た映画だと、ゾンビランド・第9地区に次ぐ感じ。年間ランキングでも上位に入ると思われる。おすすめ。俺はDVD買う。あとヒットガールかわいい。

***

以下適当に内容を含みつつ。

おそらくヒットガール良い的な感想は多いと思われるけども、ビックダディの倉庫襲撃シーンも格好良い。すごい無敵。

「最初から最後までテンポの良いアクションで~」のような適当な定型句の評が出そうな気がするのだけど、仮にそういうのがあったとすると多分嘘で、ヘタレ学生パートはフツー人には若干タルい所がある筈。緩急がある。緩急の緩の部分、自分は割と好きなんだけども食い足りない感も若干。

「変身したって良い事ばかりじゃないよ」的なテーマも含まれていた筈と思うのだけど、これは若干消化不良があるような気がするのは自分の読解力不足だろか。原作由来エピソードで、なんとかねじ込んだ系?

事故が原因で体が強くなった事や痛みに強くなった事などの設定は、映画内ではそれ程生きていない。これも原作由来エピソードで、なんとかねじ込んだ系?

レッドミストとの友情というかシンパシーの部分は、もう少し象徴的なイベントがあってもよかったように思う。その辺漫画的描写を抑えてあっさり表現するのが流行りなのかとも思ったのだけど、反面、ヘタれ同士のネコパンチバトルの後、レッドミストが日本刀をゆっくり抜く下りは十分漫画的で、それと相対する描写が必要だと思った。火事から脱出するあたりがそう言う扱いだったのかもしれないけれど、どうかなあ。

主人公エピソードと、レッドミストエピソードがもっと立てば、ダークナイトのように三者の絡みが明白になって尚よかったと思う。

実は要所でアメリカンな笑いが挟んであるのかもしれない。実は外国の劇場ではどっと沸く箇所があるのかも。若干タルい…とか象徴的なイベント…とか、そういう笑いを挟んでみると印象がちがったりとかする可能性が。

ヘタれ主人公が出てくる映画はなんかメタ臭い感じとパロディ・オマージュが多い気がするのだけど、この映画もそういう雰囲気。

残酷描写があると言う話を聞いていたのだけど、この程度の殺戮シーンが無理なら一切テレビで何の気なしに映画を見れないレベルのはず。そういう人が存在しないとまでは言わないまでも、一般的なレベルじゃないのでは?

つかゾンビランドでも「残酷描写」と言う単語を聞いたので、あれは、一部の映画評の「お作法」で「いいたいだけちゃうんかと」と言う話なのではないかと疑っている。今回「残酷描写」が出た映画評は購読解除して良いと思う。「残酷描写」が「ある」と言えば「ある」ので嘘ではないのだけど、だからどしたと。

まあでも割と気軽にサクサク刺す映画ではある。けどゴアではない。

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